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口腔外科

保険診療

けいびる歯科医院には、認定医を取得した口腔外科医が在籍しております。大学で経験を積み、年間2,000本を抜歯してきた専門医です。
抜歯には時間がかかったり、無理に力が入って抜歯部分を傷つけてしまうことで、腫れてしまったりする場合があります。また、抜歯後の痛みがなかなか引かないこともあります。
だからこそ抜歯は、技術と実績のある専門医にお任せするのが安心です。親知らずのお悩みも、お気軽にご相談ください。


親知らずは必ず抜歯しなきゃいけない?

親知らずは、必ずしも抜く必要があるわけではありません。親知らずが、歯茎(はぐき)の中にあるのか、どういう向きであるのか、手前の歯に影響が出てくるかなどにより、適切な対処が異なります。実は、親知らずが元々ない方もいらっしゃいます。
親知らずは残した方がよい場合もあるので、レントゲン写真と実際の口腔内をしっかりと確認し、患者様お一人おひとりに合わせて、適切な診断を行います。
抜歯について検討の余地がある場合は、抜くことに関してのリスクや、抜歯後の影響なども一緒にご説明させていただきます。

親知らずの抜歯

抜歯のタイミングはいつがいい?

抜歯の必要がある場合は、痛みが出ていない段階で抜歯することをおすすめしています。痛みが出ている場合は、麻酔が効かないため、すぐには抜歯ができません。痛みが出ている場合は、まず炎症を沈める必要があります。そのため、消毒をして、抗生物質と痛み止めを処方します。お薬を3日ほど飲んでいただき、痛みが落ち着いた後日、抜歯をすることになります。

また、痛みがなくても、親知らずが虫歯になってしまうと、抜歯する可能性が高くなります。親知らずは、もっとも奥に生えている歯なので、虫歯を除去する器具(タービン・コントラ)等が届きにくく、治療が難しくなるためです。もちろん、虫歯治療が可能であれば、治療を行います。
親知らずの抜歯は、一般的に骨が柔らかい25歳までに行うのが望ましいといわれています。

抜歯のタイミング

抜歯後の経過は?

下の親知らずは、抜歯後に腫れることがあります。
上顎と下顎では、骨の密度や質が異なります。
下顎の骨は密度が高く、硬い骨質でできているので、抜歯後の症状が出やすくなっています。また、下の親知らずは横を向いて埋まっていることが多く、抜歯の際に歯茎を切って骨を削らなければならないことがあります。そのような状態のときは、抜歯後に腫れてしまうことが多いです。

腫れは2、3日~1週間程度で治まります。抜歯後には、滅菌ガーゼと抜歯後の注意事項を記した用紙をお渡ししています。また、ご希望があれば抜いた歯を、歯牙ケースに入れて持ち帰ることも可能です。

抜歯後の経過

抜歯後の注意事項

  • 一度止血をしても再び出血することがあります。その際は、止血するまで(20~30分程度)、清潔なガーゼをしっかりと噛んでいてください。
  • 麻酔が覚めかかると、10~30分程度の間、軽い痛みを感じることがあります。痛みを感じるときには、処方された鎮痛剤をお飲みください。
  • 抜歯後、3~6時間すると、ごく稀ですが、寒気を感じる方もいらっしゃいます。これは、抜歯の炎症反応によるものですので、心配なさらず安静にしていてください。万が一、38度を超える熱が出た場合は、ご連絡ください。
  • 抜歯した当日は、激しい運動、飲酒、入浴はお控えください。(シャワー程度なら可)
  • 抜歯した当日は、食事で硬いものが当たらないようにお気をつけください。また、うがいを頻繁にしたり、強くしたりするのはお避けください。
  • 抗生物質、消炎剤などを処方された方は、必ず服用を続けてください。

親知らずが痛む原因

親知らずが痛む原因はいくつかあります。

親知らずが生えている途中で、歯茎によごれが溜まり、炎症が起きる

歯を大きく分けると、歯冠(しかん:歯の頭の部分)と歯根(しこん:歯の根っこの部分)に大別できます。基本的に、歯冠の周りは歯茎とはくっつきません。親知らずが生えている途中であったり、親知らずが斜めや横を向いて生えてしまい、中途半端に歯冠の一部分が見えているような場合は、その歯冠と歯茎には隙間が生じています。
その隙間に細菌を含んだ汚れが入り込むと細菌が繁殖し、炎症が起こって痛みが生じます。

歯は見えていなくても、手前の歯を押そうとする力が働いてしまう

歯は顎の骨の中で作られます。通常、歯は上顎の歯であれば下向きに、下顎の歯であれば上向きに、歯冠が作られた後、歯根が作られながら移動し、歯茎から出てきます。これを萌出(ほうしゅつ)といいます。
ここで問題になってくるのは、下顎の多くの親知らずが、斜めや真横を向いて萌出しようとすることです。

現代人は、昔の日本人よりも骨格的に顔が小さくなってきています。そのため、親知らずのスペースがなくなり、斜めや横向ききなって歯冠が作られてしまうことがあるのです。ただでさえスペースがないのに、斜めや横を向いた親知らずが、そのまま萌出しようとすると、手前にある親知らずの1つ前、前から7番目の歯【第二大臼歯(だいにだいきゅうし)】にぶつかります。ぶつかっても、歯根が作られてくると、前に進もうとし、行き場がなくなってしまい、痛みが生じます。

親知らずが虫歯になり、進行してしまう

斜めや横を向いて生えている親知らずは、手前の歯である第二大臼歯との間に、食べ物が詰まりやすく、歯磨きもやりづらくなります。そうなると、虫歯のリスクが高くなり、いつの間にか虫歯になってしまいます。また、斜めや横を向いている親知らずの溝は見えにくく、虫歯になっていても発見が遅れることがあります。知らず知らずのうちに進行した虫歯は、やがて歯髄(しずい:歯の神経)を脅かし、痛み出します。


親知らずの治療時の麻酔について

当院では、麻酔も痛くないように、細心の注意を払っています。
麻酔には、表面麻酔薬を塗るタイプと、シールのように貼るタイプがあります。ほとんどの場合は、塗るタイプの表面麻酔後に注射をしますが、注射の痛みが苦手な方は両方を使って麻酔をしていきます。
表面がじんわりしびれることで、針が刺さる瞬間の痛みを感じにくくすることができます。

麻酔は人の体温まで温めます。打つ際は、最も細い針を使って注射するなど、なるべく痛みが出ないように細心の注意をはらって行います。また、電動注射器を使用し、麻酔を一定の低速で均一に入れることによって、痛みを感じにくくすることが可能です。小さなお子さまでも、いつ麻酔を打たれたか気づかず、痛みを感じないほどです。注射が苦手な方、痛みが苦手な方は、ぜひご相談ください。

治療時の麻酔

麻酔はだいたい2~3時間ほど効いていますが、この間は熱さを感じませんので、口腔内をやけどしてしまうことがあります。また、痛みも感じないため、誤って唇や頬の内側を噛んでしまうこともあります。麻酔を打った直後は、なるべくご飲食をお控えください。


抜歯後、耐え難い痛みが続いたら、ドライソケットかも

抜歯してから数日後に、痛みが出ることがあります。また、抜歯する前よりも痛みが強く出ることもあります。これは、ドライソケットになっている可能性があります。ドライソケットとは、抜歯した後の穴がふさがらず、露出している状態のことをいいます。
通常であれば、抜歯後、穴があいて傷ついている部分に血の塊ができます。これは、かさぶたのような働きをしてくれます。しかし、強くうがいをしたり、何回もうがいをしたり、気になって触ったりすることで、取れてしまうことがあります。

ドライソケット

この血の塊が取れてしまうと、傷ついている部分が再度露出してしまい、強い痛みを感じます。
もしドライソケットになってしまった際は、消毒をし、抗生物質や痛み止めを処方しますので、ご連絡ください。
ドライソケットになると強い痛みが1~2週間ほどは続いてしまうので、安定するまでは血の塊がとれないよう十分に注意してください。


顎関節症(がくかんせつしょう)とは!?発生原因と症状

当院は、「顎(あご)が痛い」という症状にも対応しています。
顎の筋肉が硬直していまい、「顎が痛い」「口が開かない」という症状があります。また、食いしばりによって関節円板(かんせつえんばん:顎の軟膏)がずれてしまい、口を開けたり閉じたりするときに「顎が鳴る」ということもあります。これらは、顎関節症の代表的な症状です。

また、顎関節痛によって、口が思うように開かない状態をクローズドロックといいます。このような症状が1番多いといわれるのは、10代後半から30代の女性です。

顎関節症の症状

理由としては

  • 女性の方が、筋肉の緊張やストレスに対して感受性が高く、痛みや健康に敏感であるため
  • 女性の方が、男性よりも骨格や靱帯が弱いため
  • 女性ホルモンに関係があるため
  • 思春期であることや、骨格成長がアンバランスであるため(10代の女性)

などといわれています。一概にはいえませんが、ストレスなどを感じ、寝ている間に無意識で食いしばっていることが原因として多いとされています。

特に、寝ている間は、自覚症状がなく、日常よりもかなり強い力で食いしばっていることがあります。そのため、顎の筋肉が緊張状態になり、筋肉が硬直してしまうことにより、顎に痛みが出たり、口が開けにくくなったりするのです。


顎関節症の治療法

顎を開けると痛い場合

炎症の症状により多少変わりますが、痛みが強い場合は、はじめに消炎鎮痛剤を飲んでいただきます。1週間ほど経過を見て、改善がみられない場合はマウスピースを作製し、装着して寝ていただきます。
症状の改善具合をみながら、マウスピースを調整していきます。

口の開閉時に顎が鳴る場合

顎の鳴る音にもよりますが、原因はほとんどの場合が関節円板のずれによるものです。そのため、マウスピースによる治療を行います。マウスピースを装着することによって、関節円板がずれる原因である、狭くなってしまった関節のスペースを広げていきます。

クローズドロックの場合

まずは消炎鎮痛剤を飲んでいただいて、炎症と痛みを取り除いていきます。それと同時に、動かなくなった関節を広げていくために顎のストレッチをおこなっていきます。
顎を温めてから関節周囲のマッサージをおこなったり、ガーゼを巻いた割り箸を噛むトレーニングなどをしたりして、強張った関節周囲の靭帯をのばしていきます。


食いしばり・歯ぎしりについて

睡眠時に、ギリギリと音をだしていることだけが、歯ぎしりと思われがちですが、実際には、音がしなくても歯ぎしりや食いしばりをしていることがあります。
食いしばる力によっては、自分の歯が欠けてしまったり、少しずつすり減っていったり、歯茎に炎症が出たりとさまざまな症状が重なってしまい、悪化してしまうことがあります。

食いしばり、歯ぎしりによって、以下のような症状が起こることがあります。

  • 朝起きたときに、顎がだるい
  • 朝起きたときに、歯が浮いたような感じがする
  • 自分の歯が欠ける
  • 思春期であることや、骨格成長奥歯の噛む面など、すり減って平らになっているがアンバランスであるため(10代の女性)
  • 歯が短くなったように見える
  • 歯が上から押されることにより、歯茎に炎症が出る
  • 歯茎と歯の境目部分の歯がくさび状に欠け、知覚過敏の症状が出る
  • 歯がすり減って、神経にまで到達し、神経の処置をしなければならなくなった
  • 顎を動かすとクリック音がする
  • 顎の骨がコブのように出てくる(骨隆起と呼ばれています)

また、現段階でさほど痛みや症状がなくても、食いしばっている可能性はあります。食いしばりは自覚がない方が多いこともあり、大した病気ではないと考えていらっしゃる方も多いです。「またひどくなってから考えます」「痛みが出たらマウスピースを作ります」「寝ているときにマウスピースをはめたくない」などとおっしゃられる方も多いですが、放置しておくと、めまいや耳鳴り、肩こりなど顎だけでなく、身体的に重症化してしまうこともあります。
先延ばしにせず、症状がまだ軽いうちに、歯科医院にかかることをおすすめします。

食いしばり

食いしばっているか、歯ぎしりをしているかの見極め方

  • 舌を前に出してみて、舌の歯の内側の跡がついている。
  • 舌が丸くなっておらず、舌の形がぼこぼことしている。
  • 頬の内側に白く歯の跡がついている

セルフチェックの仕方

上下の歯を軽く噛み合わせた状態で、顎だけを歯軋りをするように前、後ろ、右、左とあらゆる方向に回してみてください。普段の噛み合わせではない場所で、ぴったりと上下が合わさるところがあれば、食いしばっているかもしれません。

1つでもお心当たりのある方は、ぜひ、当院にご相談ください。重症化する前に、一緒に改善していきましょう。


食いしばり・歯ぎしりの治療法

食いしばりや歯ぎしりは寝ている間の無意識下のことなので、完全に防止することが難しいのが現状です。しかし、マウスピースをはめて寝ることによって、寝ている間の歯の負担を軽減させることができます。また、マウスピースを継続して行うことで、改善される場合もあります。

当院では、柔らかい素材や硬い素材、薄いものや固いものなど、様々な種類の素材を用意しており、なるべく異物感やストレスを感じないよう、患者様のご希望と症状を考慮しながら、丁寧にマウスピースを作製しています。
作製には、だいたい10日ほどお時間をいただいております。

マウスピースの使用

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方

診断書をお持ちいただければ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方へのマウスピースも作製が可能です。
こちらは保険適用内になります。