小児歯科
保険診療
虫歯は、風邪やインフルエンザのように人から人に移る「感染症」であることをご存知ですか?生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯の原因となる菌はいないので、虫歯にはなりません。多くの場合、スキンシップを通じて周囲の大人から移るといわれています。
だからといってスキンシップを取らないわけにはいかないですし、いつ移るかもわかりません。そこで大切になってくることは、虫歯になる前に早くからお子さまのお口の中の環境を整えてあげることです。
子どもは何歳から歯医者さんに行った方がいい?
「予防するには何歳から歯医者さんにかかればいいの?」という疑問をお持ちの方は多くいらっしゃると思います。実は、歯医者にかかる年齢に決まりはありません。乳歯が1~2本生えてきたら歯医者さんへの行き時です。
虫歯のリスクは、歯が生えてからの1年目が感染リスクの30%を占めています。乳歯にしても永久歯にしても、歯の生えたてのケアがとても大切になってくるのです。お子さまも、はじめのうちは泣いてしまうかもしれませんが、長い目で見て、とても重要なことなのです。
大人でも歯磨きを意識しないと磨き残しがあるように、お子さまにも磨き残しは出てきます。特に小さなお子さまはお口を開けて磨かせてくれませんので、まずはきちんと磨き残しを発見してあげることが肝心です。
おうちでのお子さまの歯磨きは、非常に大変です。だからこそ、けいびる歯科医院は、少しでもお母さまとお父さまのお手伝いをしたいと考えています。お子さまが「ハミガキって楽しい!」「歯医者さんに行くとこんないいことがあるんだ!」と楽しみになるような歯科医院づくりを目指しています。
怖がっているお子さまに対し、無理やり治療を始めることはありません。
まずはお母さま、お父さまと一緒に診療台に座っていただき、少しずつ歯医者さんに慣れてもらいます。
虫歯治療はなり始めが肝心
乳歯は虫歯になりやすく、永久歯に比べて構造が薄いことが特徴です。また、虫歯になったときの自覚症状はほとんどないため、気づいたときには神経の近くまで虫歯に侵されていることも珍しくはありません。
乳歯の虫歯を早期発見するために、お母さんが歯の表面をチェックしてあげることが大切になってきます。歯の表面が白っぽくなっていたり、黒いシミができていたり、歯の溝が黄色くなっていたりした場合は要注意です。虫歯になり始めている可能性があります。その時点で小児歯科に行くことができれば、大きな負担をかけずに治療が可能です。
もし、虫歯が大きくなってしまった場合でも、極力痛みを和らげて治療することができますので、ご安心ください。麻酔をして治療するときは、2種類の表面麻酔薬を使い、歯茎に針をさす瞬間の痛みを最小限に抑えます。また、麻酔の針も最も細い針を使用していますので、小さなお子さまでも怖がらずに治療が可能です。
虫歯から子供を守る3つの予防
正しい知識があれば、お子さまへの感染時期を遅らせることが可能です。感染予防には、次の3つの方法が有効です。
フッ素の塗布
当院では、高濃度のフッ素(フッ素化合物)を用いた虫歯予防を無料で実施しています。
このお薬を湿布することによって、歯の質を強くし、虫歯の菌が作り出す酸に抵抗する強い歯にしていきます。年に3~4回の塗布を継続して、徐々に強い歯に育てていくことが大切です。歯科医院で湿布するフッ素は濃度が高いので、虫歯予防に効果的です。
併用して、フッ素入りの歯磨剤の使用などをおすすめしています。歯の表面のエナメル質が溶けるのを防ぐためだけではなく、酸で軟らかくなり始めたエナメル質を硬くしてくれる「再石灰化」の作用もあります。
ただし、フッ素を塗布すれば、絶対に虫歯にならないということではありません。当院では、さらに効果の高い、フッ素のイオン導入もおこなっております。イオン導入すると、フッ素(化合物)単体を湿布するときに比べ、5倍以上も深く象牙質(ぞうげしつ:歯の主体をなす硬組織)へ浸透するといわれています。
シーラント
「シーラント」は奥歯のかみ合う面(咬合面)にできる虫歯の要望の方法です。あらかじめ、虫歯になりやすい奥歯の溝を、接着力のあるプラスチックで埋めてしまいます。このプラスチックは、虫歯を削ったときに埋めるものと同類のレジンという材料なので、きちんと埋めていれば虫歯にならないというものです。
以前は、このシーラントという治療をするときに、お子さまは唾液の分泌量が多いため、唾液が治療部位についてしまい、接着力が弱まりすぐに取れてしまうことがよくありました。ですが、当院ではすでに材料の見直しを行い、良質なものを使用することによって改善されていますので安心して予防の1つとお考えください。
歯磨き
虫歯予防でもっとも大事なのは、やはり自宅で毎日行う歯磨きやうがいなど、日々の基本的な歯垢清掃です。お母さま、お父さまの仕上げ磨きが重要になってきます。歯磨きを嫌がるお子さまへの対応の仕方など、お気軽にご相談にください。
当院の小児歯科がお子様に喜ばれる理由
フッ素の種類は、いちご・ぶどう・ケーキ・メロン・チョコレートなど、豊富にご用意しています。
お子さまに好きな味を選んでいただき、フッ素を塗っていきます。ムース状のフッ素でモコモコの泡が大好評です。
当院では、すべてのお子さまに無料で行っております。
フッ素のイオン導入に関しては、使い捨てのトレー代として220円をいただいております。
また、治療をがんばってくれたお子さまには、おもちゃを1つプレゼントしています。たくさんのおもちゃの中から、お好きなものを選んでいただけます。さらに当院では、「歯医者さんに行きたい」と思っていただけるように、来院してくださったお子さまには、治療をしていなくてもおもちゃをプレゼントしております。
お母さま、お父さまが治療している間におもちゃを選んでもらったり、キッズスペースで絵本を読んだり、ぬいぐるみやテントで遊んでいただくため、お子さまたちも待ち時間がなく、退屈することもありません。その間、親御さんも安心して治療を受けていただくことが可能です。
お子様の虫歯予防法
小さい頃から歯医者さんへ通う習慣が大切です。正しい対策をすれば、お子さまの歯を守ることができます。また、それが一生の財産へとつながっていきます。
子どもの歯が生えそろう2歳ごろまでには、歯科医院で受診されることをお勧めします。虫歯の原因となる菌への感染症を遅らせることで、将来虫歯の本数が少なくなるという報告データがあります。感染症である以上、対策が可能ですので、正しい知識でお子さまを虫歯から守ってあげることが大切です。
予防や治療を早く行って悪いことはありません。お子さまが病院で泣き叫んで迷惑がかかるということもありません。最初は泣き叫んでも、少しずつ慣れてもらえるようにスタッフ一同が全面的にサポートします。
当院では、お子さまのお口の中の状況を、ご家族の方に丁寧にご説明させていただきます。わからないこと、ご不安なことがあれば、その都度ご質問ください。また、お子さまの歯並びも含め、お母さま、お父さまのサポートも行っておりますので、いつでもご相談ください。
乳児期 | まだ生えていない時期には、舌に白いカスが溜まってしまうことがあります。気づいたら、湿らせたガーゼを使ってふき取ってあげましょう。 |
生後7~8か月 | 生後半年を超えると、赤ちゃんには小さな前歯が生え始めます。この時点でも、歯の汚れに気がついたら湿らせたガーゼでなどでふき取ってあげましょう。 |
生後1年 | 生後1年を過ぎてからは、お母さんが歯ブラシを使ってケアしてあげましょう。 |
3歳から | 3歳を過ぎたあたりから、お子さま自身に歯磨きの仕方を教えて自分で磨かせるようにしましょう。もちろん、すぐにしっかり磨けるようにはなりませんので、最後にお母さんのチェックが必要です。 |
5歳から | 5歳くらいから、毎食後に自分で歯磨きをする習慣をつけさせましょう。朝・昼・晩の3回磨かせて、お母さんは仕上げ磨きを行うとともに、磨き残しチェックをしましょう。 |
6歳から | 6歳くらいになると、奥歯に「6歳臼歯(ろくさいきゅうし)」という大きな歯が生えてきます。この歯は溝が深く、食べかすも溜まりやすいためチェックも念入りにしてあげましょう。 |
保育士有資格者が在籍しているので安心
当院では、育児をしながら働くスタッフが多く在籍していますので、小さなお子さまの扱いには十分慣れていますが、さらに患者様に安心していただけるよう、保育士の資格を持ったスタッフも在籍しております。
お父さまやお母さまが治療の間、一緒に来たお子さまを1人で待たせるのは心配という方にもご安心いただけるよう、保育士資格を持ったスタッフが一時的にお子さまをお預かりすることが可能です。
お母さま、お父さまの治療が終わるまで、スタッフにお任せいただけますので、受付までお尋ねください。
小児歯科についてよくある質問とその回答
ベビーカーで待合室に入れますか?
もちろん大丈夫です。入り口はスロープになっており、院内はすべてバリアフリーですので診療室までそのままお入りいただけます。